タナタナタナトス (『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の2)
ただ、5歳も大人な自分は作中ホールデンが要所要所で語っている、
「ライ麦畑のつかまえ役になりたい」だとか、
「西へ西へ行って、森の中で聾唖の娘と子供たちと、小屋でひっそり暮らしたい」
「そこではまやかし(嘘、だとか胡散臭いことと捉えたらいいのかな)っぽいことはしてほしくない」
って考えについて、実はユートピア思想にも通じるもんがあると思って、
共感はするけど、正直「16歳の考えそうな妄想だなぁ」だと思ってしまった。
今回は。

実際、無いんだよな、そんな理想郷は。
「ユートピアとは、贋物の一つもない社会をいう。
あるいは真実の一つとない社会でもいい。」

って提唱者のトマス・モアも言ってる通り、嘘くさい、参っちゃうような奴らや物ばかりの世界には、
機知に富んだ、話のわかる奴らや物はいない。
つまりは、ユートピアは存在しているとしても、きっとホールデンの考えるような理想郷とは違うんだ。

しかしながら、ユートピアを求めて世界に飛んだり、家出をしたり、その他の革命をする奴らや、
ホールデンのような人種に対して愚かだと思う一方で、
しっかりユートピアを求めて霧の中を彷徨っている今の僕もいるんだよな。
理解はできるし、実際自分もそうしてるんだけど、アホやと思ってしまう。

同 属 嫌 悪!


最後にひとつ。野崎訳の時には全くスルーしてたけど、今回改めて引っかかった箇所。
物語後半部分でのアントリーニ先生(が引用した学者)の言葉で
『未成熟なるもののしるしとは、大儀のために高貴なる死を求めることだ。
 その一方で、成熟したもののしるしとは、大儀のために卑しくも生きることを求めることだ。』

っちゅうのがあったんだけど、これには大学4年生、これからの人生を考えざるを得ない立場の僕としては、後ろから木刀でしばかれたような気がした。

ホールデンや大庭葉蔵なんかが友達の僕は、果たして後者になれるんだろうか。


まあ、僕にもフィービーがいるからな。
きっとなれる。
と信じたい。
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200807010713
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』
心の奥までも冷えつかせる性質の悪い気温、と雨。
散乱した、まだ洗濯してない服の小便くさい臭気。
煙草がもう一杯で、溢れてる灰皿。

最低に気が滅入るベランダで、一晩、ずーっと
『キャッチャー・イン・ザ・ライ(ライ麦畑でつかまえて)』を読んでいた。
読み終わった今、外では「今日」がもう始まっている。


ラブホでの一件について最近思い出したこともあって、買ったけどまだ手にとってない村上春樹訳の方を。


野崎訳に比べ軽く、わりかし現代的な口調で書かれた村上訳ははっきり言ってクソだったけど
(「〜とか」ってなんだ!「ファックユー」じゃなくて「オマンコシヨウヨ」だろ!娼婦の「へへへだね」は良かったけど)、
それでもやっぱりホールデン・コールフィールド(主人公)という人間は僕の心を捉えて離さない。

16歳。学校を始め、世の中に関するほとんど全ての物事に疑いや嫌悪を感じるホールデン。
学校を成績不良により追い出され、ニューヨークを放浪したあげく精神病院に入れられる、
その過程について云々、皮肉を織り交ぜながら語ってるだけのなんてことないお話なんだけども、
僕の今置かれている環境やそこで考えたり思ったりすることと内容が似てる(ような気がする)もんだから、
話のわかる友達を見つけたようで、嬉しくなってしまう。
し、それ故にひたすらに切なくなってしまう。

なんだろーな、この友達は。
自分の持つ逃避癖、世間を斜めに見る捻くれた性格、人が嫌いで人と打ち解けない(表面では打ち解ける)、でも人が大好きで、寂しくなると常に電話帳を紐解いて連絡できそうな人を探しちゃう感じ。。。
何をとっても最高に参っちゃう理解者。
きっとこの最低な親友は、これから先ずっと、会う度に変わらず、僕の良き理解者でいてくれるんだろう。


本当に素晴らしい本。
素晴らしい友達であり、素晴らしい長編音楽であるとも換言できる。
というのも、この物語を一貫して流れている空気が心地良くて、何度も触れたくなってしまうものだから。
是非読んでみてください。
野崎訳で!!

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200806290755
テクノブーム再来(パックス中田ヤスタニカ)
aira mitsuki 「チャイナ・ディスコティカ」




DEDEMOUSE 「baby's star jam」



Plus-Tech Squeeze Box 「early RISER」




もうここまで来るとさ、たいていのテクノはどれも一緒のように聴こえてきてしまうんだけども、
この辺り(特に下の2つ)は頭抜けてると思われ。

関係ないんだけど、Plus-Tech〜のボーカル(正式メンバーでない)、すごく好き。
ずばり白痴美。
こんな女の子に、毎朝早起きして、温かいご飯とコンソメスープを作ってあげたい。
お風呂に一緒に入って、背中を流してあげたい。
目やにを逐一取ってあげたい。
うんこした後お尻を丁寧に拭いてあげたい。
同じ女の子をこの女の子に産ませて、セットで愛でたい。


テクノ万歳!!

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200806242045
いきますかー!!
1!


















2!

















3!!!


















堕ァァァアアアーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーッ!!!!!



人生初のフォントカラーいぢり。
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200806241958
スピリチュアル・コミュニケーション
「とにかくね、僕にはね、広いライ麦の畑やなんかがあってさ、
そこで小さな子供たちが、みんなでなんかのゲームをしてるところが目に見えるんだよ。
何千っていう子供たちがいるんだ。

そしてあたりには誰もいないー誰もって大人はだよー僕のほかにはね。
で、僕はあぶない崖のふちに立ってるんだ。

僕のやる仕事はね、誰でも崖から転がり落ちそうになったら、その子をつかまえることなんだ
ーつまり子供たちは走ってるときにどこを通ってるかなんか見やしないだろう、
そんな時に僕は、どっからか、さっととび出してきて、その子をつかまえてやらなきゃならないんだ。

一日じゅう、それだけをやればいいんだな。
ライ麦畑のつかまえ役、そういったものに僕はなりたいんだよ。」



rye


去年、ラブホテルにあったメモ帳(雑記帳)で発見した、恐らくは女の人によるメモ書き。
それは『ライ麦畑でつかまえて(Catcher in the rye)』終盤の、主人公ホールデンの言葉で、
ライ麦に深い影響を受けた(少なくとも読んだ後しばらくはホールデン口調がなまなま中を席巻していた)僕としてはなんだかもうただただ嬉しくなっちゃって、
セックスなんて忘れちゃって、すぐにノートから、丁寧に、破ってカバンの中にしまった。

普通、書くかな。
ラブホテルで、これから、ないしやった後に小説の一節をさ。
きっと、この女性は、知的、というよりも少し理屈屋なとこがあって、彼のことを「君はー」なんて呼んじゃって、だけどもきっと情が深く、信念が強く、色は白く、手首に傷のある、儚いけど、ほんとに美しい女の人だと思うんだ。
くだらん、一方的な理想。
それでいいんだ、こういう場合は。

遠い、ひたすら遠い、過去に同じ部屋で宿泊or休憩したってだけのただ一点でしか交わることのできない僕とライ麦の女の人。
過去にも授業中の机の経験があったけど、こういうアナログな(かつ決して相互交信的とは限らん)コミュニケーションって、いいな。
時間軸をすっ飛ばしてる点、そんでもって相手の顔が見えない点において、なんだか神の、マリアの、啓示だなんて気さえしてくる。
スピリチュアル・コミュニケーション、なんて。


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200806231624
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